2018/07/27 12:02


こんにちは、ROBEです。連載当初は毎週水曜日にちゃんと更新していた気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》は、とうとう本当の気まぐれ更新になりました。その間にROBEはウェブマガジンからタブロイド誌、そしてSNSに移行しており、実は波乱万丈紆余曲折があったのです。どうぞお許しを!


さて、2018年のゴールデンウィークに#ROBE屋と題してROBE初のポップアップストアを開催しました。読者さんから人気のブランドを集めた販売会という趣旨だったのですが、四日間の開催でそこそこの数のお客様が来てくださり、ROBE的にはびっくりする額の売り上げがありました。生々しいですね!



これもひとえに日頃からROBEの情報に信頼をおいてくださる皆さまのおかげです。そう思うと同時に、もっともっとたくさんの人にROBEが叫ぶ「好き」を知ってもらいたいと思いました。



では、その「もっとたくさんの人」とは誰か。それは、「ファッションを楽しむ全ての人」です。


着用画にこだわる訳


そもそもROBEは「ジャンルレスにファッションを楽しむ越境レディのメディア」と銘打っており、東京の若手コレクションブランドをはじめ「ちょっと奇抜でだいぶ可愛い」服の情報を発信しています。


その時点でヒット範囲がとても狭いことは承知の上。みんなに伝えたいなんて、傲慢と思われるかもしれません。それでも、まだ世に知られていないコトをちゃんとフィルタリングして伝達していくことは、情報を一番入り口でキャッチできる場所にいる者として、使命であると思い(ゆるく)叫び続けています。



確かに、紹介するブランドや服は、日常で着るには少し勇気がいるデザインかもしれません。店頭に並んでいたら、可愛いけど気が引けてしまって試着室には持っていかない服かもしれません。正直、気軽にポンと買える値段でもないし。


じゃあ、誰かがリアリティを伴ってそれを着ている姿を見たら?もしかしたら、腑に落ちるかもしれない。「あぁ意外と大丈夫かもしれない」って。


だからROBEは着用写真でのレポートに拘っています。展示会に行けば一時間は居座り(迷惑がられてるかも笑)、二着以上は必ず試着し、本当の着用感や高揚感は日常で着てみないとわからないので、気になったブランドの服は購入しています。そこまでする必要あるの?と聞かれるけれど、だって、洋服は着てみた姿が完成形でしょう?


そして着ているその姿こそ、ファッションを楽しむ全ての人に伝わる可能性を秘めた、一番説得力のあるメディアだと思うのです。崖の上のファッションシュートでも、ピンク背景のスタジオの中でもない、鏡の前の姿こそ。


「可愛い」の先を想起する


ROBEはご覧の通り、洋服が大好きです。ファッションも、アパレルも、それが築き上げてきた文化もビジネスも、取り巻く全ての現象に興味を持っています。だからこそこの面白い世界をたくさんの人に知ってもらいたい。


洋服を単なる「流行を司るモノ」としてではなく、そこをきっかけにしてファッションに込める思想だったり、社会文化とのリンクだったり、お金を生み出す産業などに意識を向けてもらえたら良いなと思っています。初めから難しいことばかり言ってたら、つまらないからね!



だから、単純に「可愛い」で良いんです。もし「そんな自分は薄っぺらいかも」なんて思っていたら、それこそ大間違い。「可愛い!」と目を丸くして叫ぶその瞬間は、誰だって同じ熱量を持っているのだから。その熱量をいかに生み出し、どの方向へ誘導するのか、それが私たちメディアの役目です。



ROBEはいつも投げかけます。「可愛い、どこが?」「綺麗、なんで?」「面白い、本当に?」


見た目はちょっぴりミーハーでも、芯はアルデンテなレディであれ。





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